音楽祭実行委員日記

NAGANO国際音楽祭実行委員会のよもやま話を紹介します。親しみを持って頂けたら幸いです。

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Kayoです。

NAGANO国際音楽祭スペシャルイベント「葉加瀬太郎の世界2008」を観て以来、室内楽の曲に少し興味がわいてあれこれ聴いています。私は”オーケストラ好き”なため、普段は室内楽を積極的に聴く方ではなく、よく知らない部分も多いので、いいきっかけかなと思っています。

まず、コンサートで初めて聴いたクライスラーの「前奏曲とアレグロ」。これは、一目惚れならぬ”一聴惚れ”です。なんて美しい曲なんでしょう!!葉加瀬太郎さんに感謝いたします。この曲の入っているCDもさっそく購入しました。

そしてブラームスの「バイオリンソナタ」3曲。コンサートの後、NKOスタッフの間でもいろいろな話題が出ていましたので、どんな曲だったっけ?と、CDを引っ張り出して再び聴いています。

バイオリンソナタはブラームス40代50代の作品で、葉加瀬太郎さんが弾いた第3番を聴いているときも ”ああ、シンフォニー4番と似ている節がある”と感じたりしていたのですが、改めて3曲を聴いてみると、2番などはブラームスにしては軽やかな印象で、ブラームスはちょっと苦手というかたにも聴きやすいのではないかなと思いました。

余談ですが、「バイオリンソナタ第1番」の前年の作品、「バイオリンコンチェルト」は、言わずと知れた名作中の名作ですよね。一昨年11月、日本でも演奏会が行われた、シュターツカペレ・ドレスデン、バイオリン樫本大進、指揮チョン・ミョンフンのCD出ています。ドレスデンでのライブです。どうぞ皆さまお聴きください!!! 樫本大進さんのバイオリンはグァルネリ・デル・ジェスの祖父にあたるアンドレア・グァルネリのバイオリン1674年製、とライナーに書いてあります。

話を室内楽に戻しましょう。“ブラームスのソナタ”繋がりでピアノソナタ3曲。ピアノの入っている室内楽は比較的よく聴いていますが、“ソナタ繋がりのご縁”であらためて聴き直しています。

ピアノソナタ3曲はブラームスの作品番号1番、2番、5番ということで、全て20歳前後に書かれた初期の作品です。ですから、よく知られているあの“ひげ面ふとっちょ”のブラームスではありません。それはそれは美しい好青年のブラームスの作品です。ピアノ弾きからスタートしたブラームスのピアノソナタです。特に3番はうっとりするような美しさです。

最後に、今年の夏の音楽祭にも登場する「ブラームス六重奏曲第1番」。久しぶりに聴いて、あぁこれはとても気に入っていた曲だった…と思い出しました。(気に入っていたくせにあんまり聴いていなくて忘れていたのです…。)

これはブラームス27歳の作品です。ですから、やはりあのおひげのブラームスではありません。端正で惚れ惚れするような青年ブラームスです。ブラームスもこんな甘い旋律を書くんだ、というような、とても聴きやすい曲だと思います。そして第二楽章はCMか何かで使われたことがあるのではないでしょうか。夏の音楽祭でも、きっと皆さんに気に入っていただけると思います。私もとても楽しみにしています。

そんなわけで、ブラームスを心より敬愛している者のひとりとして、ブラームスの室内楽作品を中心にいろいろ書いてみました。これをまたきっかけにして、たくさんのかたがブラームスをもっともっと聴いていただけたら嬉しいです。
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通訳ボランティアのKayoです。

今頃、「葉加瀬太郎の世界」の話?と叱られそうですが、どうしても一言お話させていただきたく、どうぞお許しくださいませ。

葉加瀬太郎さんはクライズラー&カンパニーの頃から注目していました。前半の対談の中で太郎さん自身もおっしゃっていた「やんちゃなバイオリン」で、こてこてのクラシックでないところが、私も本当に気に入っていたのです。ジャズとかフュージョンとか、いろんな要素が混じっている曲が好きでしたから。

けれどその後、6,7年前くらいからでしょうか、私は純クラシックに傾倒して行き、当時どちらかと言うとポップス路線の強かった葉加瀬太郎さんとは少し距離を置くようになっていました。情熱大陸のテーマソングとか、セリーヌディオンとのワールドツアーとか、imageのシリーズとか、ポップスのバイオリニストのイメージばかりが突出しているようで、もったいないなぁとも思っていました。

そうしたら、今回の「葉加瀬太郎の世界2008」のライブトークの中で、太郎さんが40歳になったのを機にロンドンに居を移し、80歳までバイオリンを弾いているバイオリニストを目指してクラシックに精進していると言うお話、そして、60歳までにブラームスのバイオリンソナタの世界一の録音することを目指した第一歩の演奏をするというお話、聞いていたらもう鳥肌が立って、なぜだか涙まで出てきて、本当に感激しました! 

高々1ファンの私がこんなことを言うのは、甚だ僭越なのですが、Welcome back! という気持ちです。私もブラームス(とチョン・マエストロ)を最も敬愛している者のひとりですし、なんだかまた葉加瀬太郎さんとお近づきになれたような、そんなことを勝手に思いながら、全演奏を聴かせていただきました。

今回のプログラムは本当に内容の濃いもので、十分堪能させていただきました。もちろんアンコール曲のサリーガーデンセットのようなアイリッシュダンス系の曲や、ちょっとくずしたチャールダーシュも太郎さんらしくて素敵なのですが、やはりヘンデルやブラームスのソナタは聞き応えがありました。

マチェックさんのピアノも本当に素晴らしいと思いました。私が愛読している吉田秀和さんの「ブラームスの音楽と生涯」によると、このバイオリンソナタ第3番はピアノパートの演奏が難しいことでも知られているのだそうで、ブラームスはこの曲を書いているときに、「ピアノパートは、名人でなくては弾けない」と考えていたそうです。太郎さんのバイオリンとマチェックさんのピアノが紡ぎだす晩年のブラームスの世界に浸らせていただきました。

葉加瀬太郎さんのブラームスがこれからどんな高みへと上っていくのか、私も楽しみにずっと聴かせていただいていこうと思います。

葉加瀬太郎さんの新たな第一歩を見せていただけたこと、本当にうれしく思います。

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「葉加瀬太郎の世界2008」当日の様子は弦楽専門誌「ストリング」4月号に、また「なぜ今クラシックか」についての独占インタビュー記事が現在店頭発売中の「ストリング」5月号に掲載されていますので、「今頃」葉加瀬太郎の世界ではなくて「まだまだ」葉加瀬太郎の世界なのです。

バックナンバーは直接ストリング編集部でお求めになれます。WEBでご注文の場合は「レッスンの友社」のサイトでお求めください。
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事務局です。

上田市真田町(さなだまち)の御屋敷跡ではヤマツツジが見ごろを迎えています。
お天気の良い日は緑の葉と淡いオレンジ色の花が太陽の光を受けて輝いています。

真田町では「お花見」といえばソメイヨシノではなくて、御屋敷跡でこのヤマツツジを愛でることを指します。
桜の季節より陽気がよく、花見気分も盛り上がります。御屋敷跡は戦国の武将真田氏が上田城に移る前の居館跡です。

写真は事務局前のお狸様と塀に這う蔦です。前回撮影のチューリップの後ろに枯れ木のように這っていたのがこんなに葉が大きく茂りました。力強い生命の躍動を感じる季節です。

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事務局です。

前回桜の話題を書いたばかりだというのに5月に入り、もう初夏です。
山肌の木々の芽吹きが目にとてもやわらかく、里では麦秋を迎えようとしています。

音楽祭事務局のある中澤ホールの庭は日照時間が短いので、花の咲き始めが近隣より遅いのですが、誠にみごとな大輪のチューリップが咲きます。
シルクのような花びらでよい香りを放っています。
これは4月下旬に撮影のものです。

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